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俥に乗った幽霊 |
海渡英祐 |
1992/10/20 |
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『東洋日報』の有沢敬介(ありさわけいすけ)記者は、顔面蒼白の女性から、男への恨みの投書を直接受け取った。時は明治29年、日清戦争に勝利の翌年で街は賑わっていた。程なく有沢は神田川で例の女性が遺体で発見されたことを知る。それも絞殺の跡がある。しかも、女性を運んだ車夫(しゃふ)は昏倒し、座席は水でしっとり。誰がどうやって殺害を!?(表題作)。緻密な著者が読者に知恵比べを挑む傑作集。 |
価格:500円(税込 525円) |
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出囃子が死を招く |
海渡英祐 |
1992/8/20 |
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奥田信治(しんじ)は若い新聞記者。時は明治20年代。文明開化が進み、日本が変貌を遂げつつあった。そんな折り、連続殺人事件が発生!! ところが恐怖落語で人気上昇中の今々亭新三(こんこんていしんざ)の噺(はなし)が現実の殺しに酷似しているとか。奥田は探りを入れていく。すると、新三は殺人予告まで始めた。彼にネタを提供する者は? 謎解きと抒情(じょじょう)性を誇る著者、渾身の会心作! |
価格:500円(税込 525円) |
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喰いちがった結末 |
海渡英祐 |
1988/2/20 |
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江の島海岸の岩場で二人の若い女性がハンカチで手を結んで倒れていた。睡眠薬による心中らしい。医師の妻と看護婦であった。看護婦だけが死ぬ。レズ関係が厭世感を高めたのか? それにしても妻が助かったのに、夫の医師はなぜ狼狽するのか? 男女の心理的葛藤は殺意をも招く。その攻防戦を巧緻な筆で盛り上げる八編の快作。 |
価格:500円(税込 525円) |
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