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開化怪盗団 |
多岐川 恭 |
2001/11/20 |
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色白の顔に細い八の字ひげ、撫でつけた漆黒(しっこく)の髪……気障(きざ)で柔弱(にゅうじゃく)な宝石商・高牟礼三太郎(たかむれさんたろう)。しかし、彼には怪盗団を取り仕切る“裏の顔”があった。口八丁手八丁の仲間を率い、金持ち連中から宝石を巻き上げる手練手管は右に出る者なし。さらに、その心の内には、途方もない“理想の夢”が燃えていた――! 明治の若い息吹が横溢する痛快ピカレスクロマンの傑作!(『開化回り舞台』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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武田騎兵団玉砕す |
多岐川 恭 |
2001/2/20 |
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信玄の後を継いだ武田勝頼は焦っていた。重臣たちに、父と比較され、軽んじられていることに腹を立てていた。 信玄の遺言――三年は死んだことを伏せ、守りに徹しよ――に背(そむ)き、長篠(ながしの)城を攻めた。落城寸前、織田・徳川連合軍が押し寄せてきた。勝頼は討って出る。 予想をはるかに超える三千の鉄砲を前に、全国の武将に恐れられた武田騎兵団は……。 |
価格:500円(税込 525円) |
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叛 臣 |
多岐川 恭 |
2000/7/20 |
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「おれは逆賊にはなりたくない」と叫ぶ足利尊氏を歴史に翻弄される愚直な武将として描く『叛臣』。家康の筆頭家老でありながら、裸の愛情を注いでくる秀吉に走った石川数正の、武士の倫理と自己の感情のせめぎ合いを活写する『異端の三河武士』。上下関係の厳しい武家社会にあって、あえて背いて生きることを選択した人間の性格と揺れる感情を丁寧に追った傑作7編。(『異端の三河武士』改題) |
価格:400円(税込 420円) |
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馳けろ雑兵 |
多岐川 恭 |
1998/12/20 |
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桶狭間――織田信長の運命を拓いた大戦(おおいくさ)は、麾下の雑兵の運命をも変えた。蛭間兵八は運よく手柄を立て、合戦のさなかに出会った女を娶る。ひたすら馳け、泥にまみれ、そして、女を抱く……。信長はじめ、名だたる武将のもと、合戦に明け暮れながら、兵八は激動の戦国時代を生き抜いていく。一兵卒の視点から描いた異色の戦国時代小説!(『馳けろ雑兵―御先祖様功名記 ―』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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居座り侍 |
多岐川 恭 |
1990/7/20 |
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向島の一膳めし屋上総屋にやって来た奇妙な風体の侍。めし代のかわりに下働きをはじめ、いつの間にか居座ってしまった。ちょうどその頃、本所一帯を荒らす賊が現われ……。しっとりした味わいの傑作時代小説集。 |
価格:500円(税込 525円) |
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べらんめえ侍 |
多岐川 恭 |
1998/6/20 |
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天下泰平の世にあって、平山行蔵は異彩を放っていた。伊賀の流れを引く武家として、厳しい鍛錬に明け暮れ、女は修業の妨げ、と目もくれない。ある夜、友人に酔い潰された行蔵が目を覚ますと、かたわらには艶やかな女が……。(「べらんめえ侍」) 色と欲に目がくらんだ破戒僧、盗人、やくざもの、赤穂義士……江戸の町の群像を切れ味鋭く描いた傑作短編集!(『江戸智能犯』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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岡っ引無宿 |
多岐川 恭 |
1998/1/20 |
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浅草の堀田原で、水も滴るばかりの年増が殺されていた。奇妙なことに、番でもするように小猿が乗っていたというのだ。頭を抱え込む親分衆の前に現れたのが、半太と名乗る「渡り者の岡っ引き」。半太は的確な目串で、奇怪な事件の真相を暴いていく。(「女の上に猿がいた」) あちこちの親分を渡り歩いては、颯爽と解決していく姿を小気味よく描いた異色の捕物帖! |
価格:400円(税込 420円) |
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闇与力おんな秘帖 |
多岐川 恭 |
1997/11/20 |
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牢屋敷で女囚が首を吊った。やって来た「闇与力」半次郎が目をつけたのは、新入りの女囚・お葉。秘かに女牢から引き取った半次郎は、奉行所が与り知らぬ「闇の仕置き」の探り役に仕立て上げる。お葉は、文字どおり相手の懐ろに飛び込み、魂をとろかす妖艶なからだを惜しげもなく与えながら、男顔負けの度胸で悪事のからくりを暴いていく。捻りのきいた異色の捕物帖! |
価格:500円(税込 525円) |
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出戻り侍 |
多岐川 恭 |
1994/4/20 |
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貧乏御家人の次男坊・善吉のところに、悪友の喜之助が、うまい話をもってきた。「黒門町の馬具屋に養子に行かないか」うまい話には裏があるもの。はたして、美しい娘と夫婦になり、婿養子におさまった善吉は、複雑なお家の事情に巻き込まれ、命まで狙われる羽目に……。意表をつくトリックと江戸情緒、そして人情の機微を兼ね備えた時代推理傑作集!(『深川売春宿』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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江戸妖花帖 |
多岐川 恭 |
1993/12/20 |
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泥棒稼業の留吉が、ひょんなことから仲間に入れた奇妙な男、餌差しの辰。盗みは素人のはずの辰だったが、生まれついての盗っ人かと思われるほどの壺にはまった仕事っぷり。これを見た留吉は、岡っ引の家に押し込むという大仕事を企てるが……!? 七編の収録作それぞれの趣向と味わい。推理小説の楽しみを時代風物を背景に盛り込んで描いた興味津々の傑作時代小説集!(『目明しやくざ』改題) |
価格:400円(税込 420円) |
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目明しやくざ |
多岐川 恭 |
1992/8/20 |
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弥七親分の甥の伊佐吉は、酒、女、博打と三拍子そろって何でもござれのやくざな男。ところが、捕物にかけてもなかなかの腕利きで、ちょいちょい伯父の手伝いに駆り出される。可憐な町娘や妖艶な年増、果ては大名の姫君まで……。事件を彩る女たちの色香に迷いながら、ついにはもつれた謎を解き、意外な真相を探り出す。目明しやくざ伊佐吉の、痛快無頼の捕物帳!(『江戸妖花帖』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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お丹浮寝旅 |
多岐川 恭 |
1991/4/20 |
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三味線片手に、諸国を旅して歩く門付け女、お丹。息をのむほど美しい新内の名手。彼女を一目見た男は、すべて艶やかな色香の虜になってしまう。ところが実は、無類の力持ち。東海道の宿々で、美貌と怪力にもの言わせ、近寄る男たちを手玉にとりつつ、荒稼ぎ。御金蔵破りの助っ人やら、山賊、果ては大名の姫君の替え玉役まで、奔放に生きる怪美女の痛快旅日記! |
価格:500円(税込 525円) |
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宿命と雷雨 |
多岐川 恭 |
1987/10/20 |
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堀野建設の社長秘書・坂出伊佐夫は、美人占い師・及川泉の調査を命じられた。社長が、彼女から8月中旬の雷雨の夜に死ぬと予言されたからだ! 坂出は、社長の“宿命”に挑み、女占い師の過去を探る。予言は的中するか? 死の恐怖に脅える堀野社長。そして8月17日の夜、雷鳴が轟いた……。サスペンスあふれる長編力作! |
価格:400円(税込 420円) |
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消せない女 |
多岐川 恭 |
1986/8/20 |
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鴨池信夫は売れない作曲家。彼には、鴨池商事を経営している女性実業家の徳子という猛妻がいる。目下のところ、信夫は完全に徳子の支配下にあって、何の発言権もない。“徳子から自由になりたい!”信夫は、徳子を自然死に見せかけるあらゆる殺人方法を試みたが……なぜか徳子は不死身であった!? 人間味あふれるミステリー力作! |
価格:600円(税込 630円) |
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駈 落 ち |
多岐川 恭 |
1995/1/20 |
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旗本の娘・みほには家同士で決めた婚約者・森川求馬(もりかわもとめ)がいた。しかし、求馬を嫌ったみほは、家来の定右衛門と不義密通の末、駈落ちしてしまう。この駈落ちに、みほの使用人・いさと荷物持ちの卯八が加わって、男二人、女二人の奇妙な道行きとなる。互いの関係も次第に乱れ……。歴史小説の面白さと、市井の片隅に生きる人々の情緒とを満喫できる傑作時代小説集。(『無頼の残光』改題) |
価格:800円(税込 840円) |
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ご破算侍 |
多岐川 恭 |
1993/5/20 |
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社寺の境内で、大道芸を演じて生計を立てている塚野金三郎。実は、剣にかけては、なかなかの腕利き。ある日彼は、奥州某藩の侍に、藩士として他藩との試合に出てくれと頼まれる。勝てば一両二分、負けても二分はくれると言う。ところが、相手方の藩士からも、負けてくれれば二両やるが、と誘われて……。さて、金三郎が獲得した礼金は? 味わい豊かな傑作時代小説集! |
価格:700円(税込 735円) |
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墓場への持参金 |
多岐川 恭 |
1985/12/20 |
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事業は不振、齢(よわい)も五十をこえ、“男の孤独”が迫るとき、ひとは心機一転のために、自分の葬式の真似事でもしたくなるものだ……。 食品会社の社長・小串の“模擬葬式”は徹底していた。火葬寸前に棺から出ようというのだ。だがその日家族の前に現われた棺には他人の遺骸が……!? 人間の謎、人間心理の不思議さを描く長編力作! |
価格:700円(税込 735円) |
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消えた日曜日 |
多岐川 恭 |
1985/7/15 |
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若き日の奔放な生活の中で犯した過去を隠蔽するため、菊畑知子は殺人を決意した。完璧な計画をたて、一分の狂いもなく遂行した殺人だったが……。皮肉にも、知子にとって最大の敵は、この世で最も愛する人であった!? 過去の暗い影におびえる女の心理と、ミステリーの醍醐味とを巧みに織りなした長編推理サスペンス力作! |
価格:700円(税込 735円) |
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ふところの牝 |
多岐川 恭 |
1989/1/20 |
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売れないタレントの鳩村八一は、ある夜ふとしたことから、美貌の人妻と巡り会う。罠にはまり、夫殺しの容疑で追われているという。その女・岡部安芸子の妖しい魅力にひかれた鳩村は、彼女の無実を晴らすため、真犯人捜しを決心するが、事件は意外な方向へ……。 計られたのは牡か、牝か。人間心理の謎を抉る傑作長編推理。 |
価格:600円(税込 630円) |
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夢魔の寝床 |
多岐川 恭 |
1992/3/20 |
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天正九年十二月、信長は、織田軍によって焦土と化した伊賀を巡視後、館に戻り、眠りについた。夜半、目を覚ました信長の傍らに黒装束の男が一人…。男は伊賀者の将・百地丹波と名乗った。伊賀者の助命を請う百地の願いを一笑にふした信長だが…。本能寺の変を大胆な発想で描く表題作のほか、戦国から明治へ、各時代に生きた人間たちを活写する贅沢な歴史小説集。 |
価格:600円(税込 630円) |
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男は寒い夢を見る |
多岐川 恭 |
1988/6/20 |
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徒手空拳、非道なやり口で財界の大立者にのしあがった男・押田信介。彼をとりまく様々な人間が、その命を虎視眈々と狙っている。愛人も秘書も、別荘番も友人も、そして、同居中の甥までも……! 押田は周囲を圧倒して君臨し憎悪をあつめていたのだ。色と欲との殺人競演会(コンクール)の結末は? 人間の謎を深く抉る傑作長編サスペンス! |
価格:700円(税込 735円) |
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