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金権怪物 |
牛 次郎 |
1993/8/20 |
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主人公・銭貫一二三(ぜにつらひふみ)は、金で権力を買うことがあっても、権力で金を貯(た)めることを嫌う。彼は裸一貫から身を起こし、パチンコ、ソープランド、キャバレーなどの風俗サービス業で成功した。「庶民を楽しませるのが商売のコツ」と確信。エリート自慢の銀行頭取をも叩きのめす。往年の名作劇画『鯨魂(くじらだましい)』を現代向きに小説化。熱血漢の著者の意気込みが読者を離さない。 |
価格:400円(税込 420円) |
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青空のルーレット |
辻内智貴 |
2004/1/20 |
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青い空に浮かんで、俺達はビルの窓を拭く――メシを喰うために、家賃を払うために。けれど俺達はそれぞれやりたいことを別に持っている。音楽、芝居、写真、マンガ……。だから、俺達が窓を拭いているのは、夢を見続けるためなのだ! 熱く純なハートを持った男達の夢と友情を感動的に描いた表題作。ほかに、第16回太宰治賞受賞作「多輝子ちゃん」を併録。 |
価格:400円(税込 420円) |
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枕ことばも愛のムチ |
仁川高丸 |
2001/10/20 |
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タカシは不機嫌だった。なんでこいつは掃除せえへんのやろ。部屋の中は散らかり放題。取り込んだ洗濯物が積まれたままなのは許そう。洗濯の日があるのも許す。でも、使用済みのパンストくらいは見えへんようにしとけよ。おまえ、女やろ(「フェミニズム以前」)。恋の形は十人十色。二人の数だけ恋模様。パワー全開でおくる元気になる小説集。(『身に覚えのあるナニワ恋愛塾』改題) |
価格:400円(税込 420円) |
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王道の門 迅雷編 |
和巻耿介 |
1989/11/20 |
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王道の武術を志す宗近恭平(むねちかきょうへい)。前編〈疾風編〉の北海道から舞台は転じ、より雄大の地・中国へ。統一前夜の大陸で、待ち受けるは試練の罠、必殺の双竜刀、牙剥く匪賊(ひぞく)、妖麗の美姫(びき)。一難去ればまた新たなる強敵が! 新興教主、満州浪人、愛弟子(まなでし)次郎らをまじえ、求めざる闘いに巻きこまれつつ、磨かれる武技、悲願はなるか往(ゆ)け恭平。 |
価格:500円(税込 525円) |
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203号室 |
加門七海 |
2004/9/20 |
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「ここには、何かがいる……」。大学に受かり、念願の一人暮らしを始めた沖村清美(おきむらきよみ)が選んだアパートの一室は、どこかがおかしかった。絶えずつきまとう腐臭、部屋に残る得体(えたい)の知れない足跡……次々と起こる怪異が清美をじわりじわりと追いつめていく。著者自身の実体験も盛り込まれたリアル過ぎる恐怖! 読み始めたら止まらない、戦慄(せんりつ)のノンストップ・ホラー! |
価格:400円(税込 420円) |
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危険な関係 |
笹沢左保 |
1993/7/20 |
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父と娘の年齢差。しかし、空港で二人を見かけた者はみな、奇異な印象を受けた。小利根志郎(ことねしろう)は56歳、暗く長い過去をもつ中年男。花村絵美子(はなむらえみこ)は18歳、まだ手つかずの長い未来をもつ美少女。二人は、マドリードからカナリア諸島へ、そしてパリへと観光旅行をつづけながら、次第に男と女の愛に目ざめていった。危険で不思議な愛の形を、鮮(あざ)やかに描いた恋愛小説。(『あれはブローニュの森』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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交番2 |
龍 一京 |
2005/2/20 |
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私鉄の駅近くにある交番に、中年の男が困った顔をしてやってきた。コインロッカーの中に骨壺が入っているというのだ。早速、持ち主の捜索を始めた巡査たちは、失踪した父子に行きあたるが……(忘れられた遺骨)。地域住民の安全のために交番に勤務する、人情味あふれる巡査たちの事件簿(エピソード)。実際に交番勤務の警察官だった著者の経験を元に描く、警察小説第2弾! |
価格:500円(税込 525円) |
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神様からひと言 |
荻原 浩 |
2005/3/20 |
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大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。 |
価格:600円(税込 630円) |
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妖魔男爵 |
菊地秀行 |
2005/4/20 |
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妖魔退治の宿命を負う男・工藤明彦。不思議な霊に護(まも)られた老女・武井そよに依頼され、北の果ての深草家の島・護符島へ。古来、日本の権力を闇で支えた謎の「力」の守護者・深草家。当主の男爵は、50年以上前に突如、島の館の地下室に消えていた。工藤を迎えたのは「力」から生まれた超絶妖奇なメカと魔人化物! 翻弄される工藤は男爵を助けられるか!? |
価格:600円(税込 630円) |
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鳩が来る家 |
倉阪鬼一郎 |
2003/1/20 |
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「船だ……船が復讐に来る」口癖のように呟(つぶや)き続け、狂死した父。母も後を追うように首を吊った。呪われた嘗羅家(なめらけ)最後の生き残り・雄作の元へも“彼ら”はやって来た。一族を根絶やしにするために……(表題作)。母が死んだ生家(せいか)に帰った男を襲う怪異(「骸列車」)。謎の缶詰に隠された恐るべき秘密(「蔵煮」)。研(と)ぎ澄まされた文章が紡(つむ)ぎ出した、純度120%の恐怖譚13編! |
価格:500円(税込 525円) |
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ただよう薔薇の午後 |
斎藤 純 |
2003/7/20 |
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いつもは淡白な彼女が積極的に燃え上がった夜、FMから流れていたのは、ブラームスの交響曲第四番だった。チェロの響きが彼女に異変をもたらす。演奏会で無伴奏チェロ組曲を聴いたときは、終演まで待てなかった。タクシーの中で彼女は自ら太股を開いて……(「黒の旋律」)。音楽が、絵画が、バイクが官能を刺激する。女と男をめぐるフェティッシュな恋愛小説集。 |
価格:400円(税込 420円) |
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蜜 の 罪 |
三好京三 |
1985/4/20 |
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教え子の数村孝文(かずむらたかふみ)が父親に刺殺された――これは中学教師・倉園範子(くらぞののりこ)にとって悪夢のニュースだった。“問題児”ではあったが、志望高校にも入り、笑顔で卒業したばかりだったのに……。「家庭内暴力」という新聞記事に納得できない範子は、事件の背後にある真相を探る。直木賞作家が、綿密な取材を基に“子殺し”と対決した渾身(こんしん)の力作!(『親と子の氷河』改題)(『親と子の氷河』改題) |
価格:500円(税込 525円) |
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カミュの客人 |
村松友視 |
2001/4/20 |
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青山の表通りから少し入った閑静な住宅街に、カミュという小さなバーがある。入口に“Camus”というプレートのある店が、この小説の舞台である。カウンターのなかにいるマスターの秋月(あきづき)の目からみる“人間模様”は、あくまでクール。常連客とは一線を引く秋月だが、いつしか渦中に巻き込まれ……。バーの照明は、訪れる客を役者に変える。 |
価格:500円(税込 525円) |
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冬になる前の雨 |
矢崎存美 |
2002/11/20 |
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何度電話しても、彼は出ない。志保(しほ)は、敦雄(あつお)の気持ちが自分から離れていることに気付いていた。彼の心を取り戻したい。忘れることなんて出来ない。彼を独占したい。……方法は一つ。彼の骨を、砂時計に閉じこめてしまうこと――(「ひと時の砂」)。表題作を含む、愛(いと)おしく、そして凍り付くような16作品。『ぶたぶた』作者が描き出す、もう一つの代表作! |
価格:500円(税込 525円) |
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本日も誤診 |
志賀 貢 |
2000/5/20 |
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「お婆ちゃんを一人引き取ってくれないかな」六(ろく)さんが困り果てて、やってきた。彼の飼い猫に傷物にされた雌猫の飼い主・鳴鐘(なるがね)きり子がその罰として、母親・春(はる)の世話をするように言ってきたのだ。六さんのために、私は自分の病院に春を引き取ることにしたのだが……(「愛の季節」より)。常に患者の立場に立ち、市井(しせい)の人々の視線を持ち続ける現役医師が描く、心温まる物語! |
価格:500円(税込 525円) |
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青龍、哭く 横浜狼犬III |
森 詠 |
2005/2/20 |
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哀しいオルゴールの旋律が流れるとき、血の制裁が執行される――。中国の闇組織で「青龍」と呼ばれる凄腕の処刑人が日本に潜入した。神戸で中国人学者を血祭りに上げ、横浜・中華街に姿を現す。ハマの狼犬(おおかみいぬ)・海道(かいどう)刑事は、プロの仕事を逸脱した青龍の動きに、いつしか自分と似た匂いを感じ始めるが……。 中国史の闇に隠された凄惨な過去。海道の熱い魂が燃える! |
価格:600円(税込 630円) |
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戦争と人間 8 |
五味川純平 |
1985/8/15 |
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起死回生を図(はか)ったガダルカナル作戦では、日本兵3万1千余名のほとんどが、餓死か病死という凄惨(せいさん)な敗北。一方、北方アッツ島でも全員玉砕(ぎょくさい)! 日々敗色濃くなるなか、伍代(ごだい)家では、皮肉にも軍需景気に沸き返った。当主由介(ゆうすけ)は先の見通しに悲観的だったが、実権は戦争協力、便乗を叫ぶ長男英介(えいすけ)に移動する。悲痛の地獄編! |
価格:700円(税込 735円) |
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遅すぎた診断 |
志賀 貢 |
2000/2/20 |
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私の病院で、実習のため、看護学校の学生・梅沢軽子(うめざわけいこ)を預かることになった。真面目(まじめ)でその上、美人の軽子に、変な虫が付いてはいけないと、男嫌いで有名な長居(ながい)婦長と同居させることにしたのだが……。軽子は何と梅毒(ばいどく)にかかっていた!(「遅すぎた診断」より)。様々な人間模様があふれる医療現場。現役医師である著者が温(あたた)かな視線で描く、ハートフル・ストーリー! |
価格:500円(税込 525円) |
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大人になっても少女のように |
花井愛子 |
2005/2/20 |
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佐竹由梨(さたけゆり)は、38歳ベテランの雑誌ライター。表向きは独身だけれど“通い愛”を重ねるパートナーがいる。早見真実(はやみまみ)は、由梨の中学高校の同級生。さっさと結婚して14歳の娘の母、そして専業主婦。という真実が突然、家出して、由梨のマンションへ転がりこんできた!! 恋と仕事と友情と、どれも大切な由梨は頭を抱えてしまう。一方の永遠少女、真実の新しい恋の展開は!? |
価格:500円(税込 525円) |
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ジャンプ |
佐藤正午 |
2002/10/20 |
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その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲(なぐも)みはるは、酩酊(めいてい)した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた。失踪をテーマに現代女性の「意志」を描き、絶賛を呼んだ傑作! |
価格:500円(税込 525円) |
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