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美人物語 |
島村洋子 |
2001/10/20 |
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美しいということは大変なことなのです。私のことを「エエ女」なんて、天使に向かって、「天使のようだ」と言うのと同じこと。しかし私は美しい上に寛大です。選ばれた人間の強さ、強靱さを備えています。自分より低い位置にいる者に対して、哀れむ気持ち、愛(いとお)しむ気持ちを持っているのですから。無敵の美人、美香子がおくるコミカル・ラブ・ストーリー! |
価格:400円(税込 420円) |
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嫌 妻 権 |
田辺聖子 |
1989/11/20 |
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“嫌煙席”ならぬ“嫌妻席”に男が座ったら……。妻が嫌いで、かくし部屋を持つ夫。離婚した後も、前の女房と安らぐ男。ワルイ女の子とつき合いながら、かえってワルイほうがたすかると思っている男。などなど……。男は女房(ヨメハン)のいないところで、いつも活躍している!? 中年男の哀愁と切なさを、飄々(ひょうひょう)と謳いあげる新夫婦七景! |
価格:500円(税込 525円) |
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カレンダー |
高見恭子 |
1993/6/20 |
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たしかに、夜の数だけ、ワインの数だけ、日だまりのまどろみや、何気なく言ってしまう嘘の数だけ、人は恋をしてもいいはず――。六月、夏を待ちきれない孤独なあなたのこころが、もうひとりの似たようなこころを求めてさまよう。六月、たぶんこれはあなたか、あなたのまわりの誰かが、一瞬まよいこむ、本当の恋の物語。 |
価格:400円(税込 420円) |
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寝盗られ宗介 |
つかこうへい |
1998/8/20 |
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「レイ子、オレはおまえがいなきゃ、生きてゆけねえんだよ! 出て来やがれ!」みずからの心を燃え上がらせ、愛を高揚させようとして、座長は何度も女房をそそのかし、しゃにむに男をつくらせ、いっしょに旅に追い出してきた。だが、ついに今度は、女房は帰ってこない……。すべての〈愛する者たち〉のために――、つかこうへいの描く正しい恋人、夫婦のあり方! |
価格:400円(税込 420円) |
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虚業紳士 |
大下英治 |
2000/5/20 |
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住宅・マンション分譲・ゴルフ場開発……。商才と有力者のコネに恵まれ、大峰秀直のビジネスは破竹の勢いで拡大しつづける。彼は資金力をつけると、上場企業株の買い占めに乗り出す。さらにその野望は大仕手戦へと向かう……。だが、巨額の資金繰りに窮して追いつめられた大峰は、一か八かの賭けに出た……。野望の実現へと突き進んだ男の半生を描く出色の経済小説。(『バブルの帝王(上)(下)』改題) |
価格:600円(税込 630円) |
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面会人はストーカー |
志賀 貢 |
1998/1/20 |
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当直として老人病棟を見回る水原絵梨花の前に、枕を抱えた老婆の幽霊が! だが、それは患者の島川時枝だった。時枝は一週間前に入院してきた八十歳の浅田源次郎のところに、毎晩やってきているのだ。痴呆の症状なのか? 老いらくの恋なのか? 原因は、時枝の過去にあるらしいのだが……(「恋枕」より)。新米ナースの目を通じて、人情の機微を描く快作! |
価格:400円(税込 420円) |
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妖 女 |
笹沢左保 |
1990/10/20 |
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運命・宿命が、想像もできない結末を描き出す「真知子の決心」、男女が官能の姿態を晒す「情事の絵本」、怪奇色濃い「蚊帳の中」、推理小説の手法が存分に駆使された「殺人計画」……。巧妙なドンデン返しと、機知や工夫が随所にほどこされた結晶の数々。待望された、著者唯一のショートショート集! |
価格:500円(税込 525円) |
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広島に原爆を落とす日 |
つかこうへい |
1998/5/20 |
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祖国よ、女よ、わが愛を受けとめよ! 逃げ場のない闇に追い詰められた人間の尊厳をかけて、最愛の者の頭上に、原爆を落とさなければならなかった主人公・犬子恨一郎(はんいちろう)。第二次世界大戦の日本と世界に、精密に築かれた壮大なフィクションを重ね、愛と祖国、そして生の意味を問う。人間の根源を見つめ直す、つかこうへい、渾身の長編傑作! |
価格:600円(税込 630円) |
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夏が終わり、愛が始まる |
喜多嶋 隆 |
2001/8/20 |
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吉沢紀美子、二十五歳。父の経営する動物病院の獣医看護士。両親は離婚、父との二人暮らし。山村病院の息子・柾貴とつき合い始めた紀美子の前に、病気の猫を抱えた漁師・鈴木正太郎が現れる。何事もスマートな柾貴、口下手で、無骨な正太郎。二人の間で、紀美子の心は……。鎌倉・材木座を舞台に、恋は、不器用に、遠回りしながらも深まっていく。青春恋愛小説。 |
価格:400円(税込 420円) |
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女医彩子の炎の研修医 |
志賀 貢 |
1996/10/20 |
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彩子は分院の癌センターへ研修でやってきた。そして、そこでの末期癌患者の治療を通して患者の死に対する医者の姿勢、安楽死問題について改めて考え直すことになる。悩む彩子。さらに、院内で患者を安楽死させた疑惑が持ち上がった! 困難にも真摯に向き合い、迷い、傷つき、成長していく研修医の姿を、爽やかに、温かく描いた大好評シリーズ! |
価格:400円(税込 420円) |
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ルアーに恋した日 |
喜多嶋 隆 |
2001/2/20 |
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中川悠。二十四歳の湘南ガール。母は家出、父は失踪中。葉山で一人暮らし。知り合いの釣具店を手伝う。ある企業から、釣り師としての腕を見込まれ、フィールド・テスター(開発製品を使う側からチェックする)を依頼される。一方で、自殺しようとした十九歳の順一を助けたことから、奇妙な同居生活が始まる。悠の励ましを受け、順一は生きる勇気を取り戻してゆく。そして、奇蹟が……。 |
価格:400円(税込 420円) |
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闇のなかの祝祭 |
吉行淳之介 |
1991/7/20 |
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奈々子と妻・草子。二人の女の間をボールのように舞う男――。モデル問題で騒がれた表題作のほか、同じ人物構成による、男にとっての女を描いた好短編「風呂焚く男」「青い花」「家屋について」の3話を収録。離婚時代(!?)の今こそ問う、男にとっての女とは……。吉行ファン必読の一冊! |
価格:400円(税込 420円) |
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影 踏 み |
大西赤人 |
1996/4/20 |
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中学生のボクは、成績優秀でいわゆる優等生だった。クラスのいじめられっ子を救済したこともある。ところが、一カ月の入院生活がボクに気持ちの変化をもたらした。退院すると、かつてのいじめられっ子を、今度はこのボクがいじめるようになってしまったのだ……!? 少年の日常を通して、いじめ問題を、いじめる側から描いて警鐘を鳴らす現代教養小説。 |
価格:500円(税込 525円) |
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娼婦の部屋 |
吉行淳之介 |
1992/12/20 |
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安息を求め、一人の娼婦の許へ通う男が、やがて彼女の存在自体に彼の平衡を狂わせられていく「娼婦の部屋」、スーツケースいっぱいに奇妙な品物を遺して死んでいった娼婦を描く「軽い骨」、男娼の部屋に通う女学校教師を描いた「寝台の舟」、小学生が性の秘密のにおいを嗅ぐ「悪い夏」など秀作8編。性を通して、人間存在の本質や意味を探る吉行文学の真骨頂! |
価格:400円(税込 420円) |
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不屈の犬 |
笠原 靖 |
2001/12/20 |
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デビュー作が織田作之助賞を受賞。その後、動物と人間の交流を描いた作品で高い評価を得る著者の感動長編。沢雅人の盟友ともいうべき犬・リキがヤクザに連れ去られた! 空手を武器に彼らを倒し、沢はリキが闘犬として売られた事実を知るが……すでに勇猛な秋田犬は厳寒の東北路へと逃走していた。やがて舞台は日本を離れアフリカへ――。壮大な冒険ロマン。 |
価格:500円(税込 525円) |
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すれすれ |
吉行淳之介 |
1989/6/20 |
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石原沢吉は、父が遺した自家用車で白タクを始めた。「女の子とうまくやるためには車は必需品である」という話をしばしば耳にしたからである。ところが成果はおもわしくなかった。そんな時、沢吉は亡父の友人から、父が女体遍歴の秘伝書を遺していると聞いた!? 主人公の好色物語を通して、男女の生と性を描く異色の教養小説(ビルドゥングス・ロマン)。 |
価格:500円(税込 525円) |
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透明な方舟 |
薄井ゆうじ |
2001/9/20 |
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二十六年前、飛騨白川郷。十二歳の私が住む合掌造りの家は、赤い炎に包まれ崩れ落ちた。焼け跡からは、父母の遺体が。火事は私の心までも焼き焦がした。……今、私の眼前に、その家が当時のままに現れた。技術が作り出した仮想現実。そこには父と母、そして“彼女”もいた。浮かび上がる苦い真実に私は……。“祈り”と“救い”――幸福の「明日」を問う表題作ほか全四編! |
価格:500円(税込 525円) |
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夜の道連れ |
大西赤人 |
1988/2/20 |
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本書に登場する人々の多くは、様々な形で、つまづいたり失敗したり幻滅したりあきらめたりする。だからといって著者自身が、暗くてペシミスティックな人間というわけではない。これらの物語は、今でもファミコンに遊び惚けるような僕のノンキな実生活の裏返し(?)なのである。〈著者のことば〉 |
価格:400円(税込 420円) |
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ハンバーガーが死んでいく |
喜多嶋 隆 |
2000/7/20 |
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万里村桂――米軍横須賀基地から依頼されたトラブル解決人(シューター)。サン・ディエゴ時代の元恋人・トニーが横須賀に赴任してきた。ハンバーガーとコーラで十分楽しかった日々が懐かしく思い出されるが、5年ぶりに再会したトニーは、どこか様子が違っていた。やがて、トニーの副業・英会話教室に疑惑が……。意を決して、元恋人を調べ始めた桂を待っていたものは!? |
価格:400円(税込 420円) |
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運を天に任すなんて |
城山三郎 |
2001/7/20 |
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55歳で日本興業銀行頭取、戦後の日本経済の難問を解決し、「財界の鞍馬天狗」と呼ばれた男――中山素平。中山が好んで使う、「運を天に任すなんて」は、課題なり仕事なりに立ち向かうときの姿勢を指す。やはり中山が好む、レーニンの「問題は解決するために提出される」に通じる。40年に及ぶ親交をもつ著者が、男の“気概”を描ききった。 |
価格:400円(税込 420円) |
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