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凍れる十字架 |
藤 桂子 |
2000/11/20 |
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警視庁の吉村刑事は、恋人とその友人・耀子夫妻と一緒にスキーに行った。が、耀子が外出したまま戻らず、翌朝遺体となって発見される。不思議なことに、遺体の胸には、謎の氷の十字架が……。その後、同じような女性殺害事件が発生! やがて、捜査にあたる吉村と大江沙織刑事の前に、ある組織の姿が浮かび上がるが……。現代の心の闇を抉(えぐ)る、サイコ・ミステリー。(『我が母の教え給いし』改題) |
価格:600円(税込 630円) |
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木枯し紋次郎(一) |
笹沢左保 |
1997/1/20 |
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「人間には一生に一度や二度、計算に合わなくてもやらなればならねえことがあるもんだ」三度笠に汚れた道中合羽、手甲脚絆。頑丈一辺倒の長脇差とトレードマークの長い楊枝。……幼馴染みの兄弟分に裏切られ、罠におちた紋次郎の頬の刀傷がひきつった。くわえ楊枝が震えて、木枯しに似た乾いた音が、高く鋭く鳴った。時代小説のスーパー・ヒーロー、待望の登場。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(二) |
笹沢左保 |
1997/2/20 |
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貧しい農家の六番目に生まれた紋次郎は、母親の手で間引きされる運命だった。姉のお光の機転で救われた幼い命は、しかし孤独と虚無を育んでいった。……人を頼るから裏切られる。頼られてしまえば裏切ることもある。ならばいっそ何事にも関わりを持たず独りのほうがいい。くわえた楊枝が木枯しに似た音を出す。木枯し紋次郎の孤独な旅は、まだ始まったばかりだ。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(三) |
笹沢左保 |
1997/3/20 |
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「あっしには、かかわりのねえことでござんす」その渡世人の左頬には、古い刀傷の跡がある。さらに彼は唇の左端に十五センチほどの手製の楊枝をくわえている。紋次郎のこのトレードマークは、十二、三年前、彼がまだ二十歳前のある出来事に由来していた……。上州新田郡三日月村の貧農の息子は、まさにこの瞬間から、永遠のヒーローに生まれ変わったのである。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(四) |
笹沢左保 |
1997/4/20 |
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「あっしは人を信じねえ代わりに、人から信じられるのも嫌えな性分です」天保の改革、大塩平八郎の乱、米船の浦賀への入港……。しかし紋次郎に限らず、農民も商人もやくざな稼業の者も、時勢の変動を感知することなく、その日の生活に追われていた。俗世に係わらず、義理にも人情にも煩わされずという生き方こそ、紋次郎がそこで学んだことであった。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(五) |
笹沢左保 |
1997/5/20 |
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「生きる張り合いも、生き甲斐もなかった。その日が去れば昨日だし、その日が来れば今日だった。明日という日は、ないのである」渡世人・紋次郎が今日生きる自分を守るのは、刃渡り二尺の頑丈な刀。道中合羽で刀を隠し、大勢を相手に変幻自在の戦法を取る。……漠とした不安ただよう天保年間を駆けぬけた紋次郎が、21世紀の現代に時代を超えて甦る。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(六) |
笹沢左保 |
1997/6/20 |
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道中支度の長身、風雨に晒されて黒く変色した三度笠が大粒の雨を弾き返している。次の瞬間、大音響が轟いた。渡世人は落雷の衝撃で意識を失った。二十年ぶりに生まれ故郷の三日月村を訪れた紋次郎であった。石切り人足与作の孫娘に助けられて回復した紋次郎は、与作老人が、実は盗賊泥亀の喜三郎の仮の姿だと知る……。サスペンスと鮮やかなどんでん返し! |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(七) |
笹沢左保 |
1997/7/20 |
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紋次郎は、死を直視していた。非情冷徹な彼が、狂女の言葉を信じ、あざむかれたのだ。追っ手は二十四人。助かる見込みは万に一つもない。紋次郎の意識は朦朧とした。またある日、紋次郎は六人の大男を相手に決然と立ち向かった。全員を泥田の中に倒し去って行く。「あっしには、今日しかございませんよ」現代的な放浪感覚と、ミステリー仕掛けのどんでん返しが圧巻。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(八) |
笹沢左保 |
1997/8/20 |
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うっそうとした木々、蝉の声に包まれた山道に突如降りつける夏の驟雨……。木曽路を進む木枯し紋次郎はそんな時、幼馴染みの長兵衛とお鶴に出会った。久しぶりの三人が巻き込まれる一大事!? 身を引き裂かれるような状況に立たされる紋次郎。ついにその長脇差は、情容赦なく光った! 全編みなぎる斬新な趣向と密度濃いドラマ。人の魂を震わす、感動の物語。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(九) |
笹沢左保 |
1997/9/20 |
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「三途の川は、独りで渡るもんでござんす」冷ややかな目でそう言うと、渡世人は長脇差を鞘に納めた。北国街道を行く紋次郎の顔に表情はない。……行きずりの男から託された荷物、間に合わなければ子供が間引かれるという。紋次郎は騙されたのか!? なかに二百両の小判が入っていた。――虚無と孤独が色濃く漂う時代劇のスーパーヒーローが、今日も街道を足早に通り過ぎる。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十) |
笹沢左保 |
1997/10/20 |
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上州の亀穴峠を行く木枯し紋次郎は突如襲われた。相手は山で育った八人兄弟。山刀、槍、弓矢、それぞれ独自の武器を使い、鍛錬を積んでいる。……行く手には「無」、引き返してもやはり「無」。無宿の流れ者、渡世人はそれでも、命を狙う者たちへ向かって前へ進むほかはない。――非情な紋次郎と哀しい女たちのドラマを描いて、股旅小説に斬新な世界を拓いた伝説のシリーズ。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十一) |
笹沢左保 |
1997/11/20 |
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紋次郎は夕焼けを眺めながら、峠路を下る。五、六歩行ってから振り返り、唇の中心に移した楊枝に息を集めた。木枯しに似た音とともに、楊枝は吹き矢のように飛んだ。峠路を下る木枯し紋次郎の顔に、表情はない。……人を冷たく引き離しながら、密接に関わってしまう紋次郎。その乾いた心情の底にある人間の温かみ。旅はまだ終わらない。道の先にはどんな風景が……? |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十二) |
笹沢左保 |
1997/12/20 |
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奥州路、そこは賭場も親分衆の住まいもなく、渡世人にとっては禁断の土地であった。しかし、清水港から千石船で銚子に向かった紋次郎は、途中暴風雨にあい、八戸に流れついてしまった。一日も早く関八州に抜けなければならない。――紋次郎を追う、侠客・大前田栄五郎がはなった三十人の刺客と一刀流の達人。紋次郎に勝ち目はない。シリーズ初の長編大作。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十三) |
笹沢左保 |
1998/1/20 |
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渡世人の一団に追われた紋次郎は、霧の中で突然弓矢の攻撃を受けた。勘だけを頼りに人影に斬りつけると、相手は意外にも猟師の親娘。娘はその傷のために嫁入り話が破談となった。償いをしようとあせる紋次郎は、五十両で「人斬り」を請け負うのだが、殺す人物はなんと……!? 人の世の哀しさ、わびしさ、そこにきらりと光る紋次郎の優しさ。詩情あふれる見事な時代小説。 |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十四) |
笹沢左保 |
1998/2/20 |
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木枯し紋次郎の前に、最強のライバルが立ちはだかった。直心影(じきしんかげ)流の達人で武家崩れの渡世人・峠花の小文太は、行方不明の妹が紋次郎のため女郎に売られたと聞く。五年ぶりに再会したその妹は、死の床にあった。小文太は紋次郎を斬り刻むことを誓った。恐るべき宿敵。「明日のおのれを見通せねえ身にござんす。先のことはあっしにもわかりやせん」紋次郎危うし。(『新・木枯し紋次郎―舞って散った峠花/分冊』改題) |
価格:400円(税込 420円) |
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木枯し紋次郎(十五) |
笹沢左保 |
1998/3/20 |
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木枯し紋次郎は歩きながら、長脇差(ながどす)の下げ緒を結び直した。錆(さび)朱色の鞘を、鉄環と鉄鐺(てつこじり)で固めた長脇差は、かなり重い。足早に歩くときしっかり固定されていないと邪魔になるのであった。夕闇の中に、菜の花畑が広がっている。……最強のライバル・峠花の小文太との死闘。その行方は?……。シリーズ遂に堂々の完結。紋次郎はしかし、街道を急ぐ。今日も、そして明日も。(『新・木枯し紋次郎―舞って散った峠花/分冊』改題) |
価格:400円(税込 420円) |
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虚空アカシヤの殺人 |
谷 恒生 |
1989/1/20 |
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海運王の御曹司とアイドル歌手の世紀の披露宴。TV中継の最中、突然、頭上のシャンデリアが爆発し、下敷きとなった花婿は即死、花嫁は奇跡的に難を逃れた。翌朝、第二の殺人が起こり、現場には「アカシア」の血文字が……。連続殺人の接点は何か? 花嫁の過去が明らかになるにつれ謎が謎を呼ぶ。 冒険小説の雄が放つ本格推理!(『血文字「アカシア」の惨劇』改題) |
価格:800円(税込 840円) |
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国際捜査官 |
島田一男 |
1986/1/20 |
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ICPO(インターポール)の研修を終えて、パリからの帰国途中の警視庁・大妻正彦警部は、シンガポールで日本人殺人事件に遭遇する。被害者は右翼・黒竜党員、米100ドルのニセ紙幣を所持していた。ニセ札の用紙は日本製で、太平洋戦争当時に製造されたものだった。舞台は日本へ。そして関係者が次々に殺される。大好評“捜査官シリーズ”第四弾! |
価格:600円(税込 630円) |
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国籍抹消捜査官 |
隆 麗司 |
1990/9/20 |
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犯罪の国際化に備え、警視庁は地方警官を抜擢、国籍を消され自由に世界を駆ける捜査チームを密かに育てた。そのエース格が一文字隆介(いちもんじりゅうすけ)。ときに猛毒パラチオンが日本で生産され、世界の内線地帯にバラまかれているとか。一文字の出番だ。が、毒薬はすでに中央アジアのテロ組織の手に。一文字は現地の刑事とアジトに肉迫! |
価格:500円(税込 525円) |
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極道株式会社 |
福本和也 |
1989/7/20 |
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ヤクザ組織を近代的な企業へと変身させた宝田徳一は、組は部下に任せ、Q薬品を乗っ取り、社長に就任した。飽くなき野望の実現に挑む宝田は、ついに政界への進出を画策、市長選への出馬を決めた。一方、Q薬品では、動物を使って恐怖の実験を続けていた……!? 波瀾万丈の宝田徳一の極道人生ピカレスク・ロマン完結編! |
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